ひかりとかぜのとおりみち

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胸に刻む

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都内で個展を開いてよかったと思うのは、やはり大勢のお客さまにいらしていただけたこと。
これまでネット上でしかコミュニケーションがなかった方や、学生時代の友人、地方から上京してギャラリー巡り中のご夫婦など、多くの出会いに恵まれるとともに、実にさまざまな視点から作品を見ていただくことができた。

自分なりに勇気を持って、粘り強く続けてきたことが報われた、と思える出来事もあった。
2010年12月、銀座のリコーRING CUBEギャラリーの一角で、「NEXT GENERATION」と銘打って、写真を展示していただいたことがあった。
そのときのことは、livedoorニュースさんがネットで取材記事にしてくださったのだが、その「写真家になるのに遅すぎることはない」という記事の内容をずっと心に留めていた方がいらして、今回、個展会場に足を運んでくださり、思いの丈をストレートに僕にぶつけてくれた。曰く、
「自分は、写真家というのは、若い頃から専門学校に通ったり、有名なプロのアシスタントとして下働きしなければ決してなれないものだと思っていたが、あのときあの記事を読んで、そうではない人がいるのに勇気づけられた。今も、別の仕事をしながら写真に取り組んでいる」と。
僕は、正規の写真教育を受けたことがなく、プロの世界で修行した経験もない。ただひたすら、自らの信じるところに従って写真を撮り、作品として発表し、その行為を写真家だと自称している。
そのことが今後、自分をどういう場所に連れて行くのか想像もつかないが、少なくとも僕の写真や活動を見て、何かを感じてくれている人がいるということだけは、しっかりと胸に刻むことができた。
そして、それ以上、一体何を望めばよいと言うのだろう?

☆「NEXT GENERATION」のlivedoorニュースの記事はこちら。
http://itlifehack.jp/archives/3823942.html
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by on-dori | 2013-02-27 20:48 | DP2 Merrill

あなたのカメラは

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写真展に来る人のうち何割かは、首からカメラをぶらさげている。
この世には多種多様なカメラメーカーがあり、カメラがある。
僕の写真展では、リコーとペンタックスのカメラを提げた人が多かった。割合的に極めて高かった。
基本、マニアックな人が多いのである(笑)
理由は、ある。
僕は一時期、リコーのGXRというカメラを集中的に使い込んでいて、ブログでもそのことをかなり書いたし、撮った写真も次々アップした。銀座のRING CUBEで写真の展示もさせてもらった。
そのため、検索で僕のブログにヒットして、「それ以来、ブログを読んでます」という方が何人も、今回の個展にいらしてくださった。もちろん、持参のカメラはGXR。
今でもこのブログで一番多い検索ワードは「GXR」である。使いこなしについて連載した記事には、コンスタントにアクセスが続いている(←読み返すと、僕自身、書いた当時と今現在とでは考え方や方法論に微妙に異なる部分があるけどね)。

そう言えば今回、カメラという切り口で、とても印象に残った来場者が一人いらした。
年若い、可愛らしい女性で、ふと来場者の途絶えた時間に、自転車でふらりとやって来た。
ファッションもとても素敵で、雰囲気的にはオリンパスPENとか、ちょっと古いフィルムカメラが似合いそう。
でも、首から提げたカメラは、GR50mmユニット付きのGXR。黒くて無骨な、GXR。しかも、
「DP1 Merrillを買おうかどうか検討しているんですが、Merrillのプリントを実際に見られるところが余り無くて」
とおっしゃる。そのあと、彼女としばらく、Merrill談義。

人もカメラも、見た目では判断できないのヨ。
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by on-dori | 2013-02-25 22:08 | DP2 Merrill

交差

写真家の伊藤計一さんから、3月5日からパリで開催される個展の案内状をいただきました。

http://ito2006.exblog.jp/20064678

タイトルは「The silent pulse」。
古桜と日本伝統のものづくりの道具を、手漉き和紙にプラチナパラジウムプリントで。

伊藤さんとは、2008年の東川フォトフェス「インディペンデンス展」でご一緒して依頼のお付き合いになります。
先日、僕の個展で久しぶりにお会いすることができました。ご自身の作品と僕の写真を対比して、
「ある意味、真逆のアプローチだね」
とおっしゃっていましたが、確かにそのとおり。そして、作品に流れる精神性という意味では、どこか通底するものを僕は感じるのです。

福島から、個展の成功をお祈りしております。
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by on-dori | 2013-02-25 21:42

光を纏う。

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by on-dori | 2013-02-24 11:43 | DP2 Merrill

朝起きたら、積もっていたよ。

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by on-dori | 2013-02-24 11:39 | DP2 Merrill

繋がり

今回の個展の感想を、亀卦川宏人(きけがわ・ひろと)さんがブログに書いてくださいました。

http://kamehati.posterous.com/175616397

亀卦川さんは、仙台のカロス・ギャラリーで知り合った写真仲間です。
珍しい苗字で、最初読めなかった・・・周囲の人々は「カメさん」と呼ぶことが多いです。
僕の写真への取り組みを「自分の表現に対する静かな貪欲さ」と評してくださっているのですが、どうしてどうして、カメさんも相当に貪欲です。これまでもカロス・ギャラリー始め、あちこちのギャラリーで展示発表を行っています。
おそらく、今年もどこかでご一緒することになりそうです。その折は、よろしくお願いいたします^^
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by on-dori | 2013-02-24 09:30

静物二題

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by on-dori | 2013-02-23 22:32 | DP2 Merrill

リスペクト

http://fromoct.exblog.jp/19376043

僕のソウルメイトの画家・早坂智也君のブログです。
サーフィンの話・・・ではなく、来月、福島県文化センターで開催の「橋本章 没十周年記念展 共鳴展」のご案内です。
橋本章について説明し始めると長くなりそうだから、気になる方は会場に足を運んで、実物に触れてみてください。この人が切り開いた世界はスゴイよ。
「共鳴展」ということで、本人の作品だけでなく、橋本章をリスペクトする作家たちの作品も併せて展示されます。もちろん、早坂君も出展予定(全3点・・・しかも、1点は新作で!)。
楽しみにしてるゼ。
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by on-dori | 2013-02-23 21:30

ひかりとかげと

http://kalos-gallery.blogspot.jp/2013/02/dm.html

仙台のカロス・ギャラリーで3月9日(土)から開催される清信一芳写真展「かげを、いろどる」。そのギャラリーブログへのリンクです。
清信(きよのぶ)さんは、福島県南相馬市の在住。被災地での多忙な仕事の合間を縫って、初めての個展にチャレンジします。
そこに至るまで、多くの悩みや葛藤があったようです。でも、彼の柔らかく繊細で、強靭さを秘めた心と眼が、素晴らしい作品を見せてくれるに違いないと信じます。
お近くの方もそうでない方も、ぜひ足をお運びください。
作家にとって、作品を見てもらえることが、何よりも大きな励みになるのです。
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by on-dori | 2013-02-23 10:16

しみじみ

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俺も酔狂な男だな、としみじみ思う。
写真で食っているわけでもないのに、この3年で個展を4回。
毎年モチーフをガラリと変え、ギャラリーも仙台、福島、東京の3カ所で。
その間にも、グループ展やら、何やらかにやら。

最初は、右も左もわからなかった。
カロス・ギャラリーの佐藤さんにあれこれ教えてもらい、アドバイスを仰ぎながら、無謀とも言える初個展を乗り切った。でも、あのとき、守りに入ろうなどということはこれっぽちも考えず、自分の描きたい世界だけを頑固に描き切ったことが、何より大きな礎になった。
2度目からは、周囲の協力を得ながらも、さまざまなことを自分一人でこなすようになった。写真のセレクトも、プリントも、額装も、ステートメントの執筆も。あるいは、Webサイトの運営、メディアへの売り込み。昨年の『風渡ル組曲』では、福島と仙台の2カ所とも、DMのデザインまで自分で考えた。

無手勝流とはいえ、そのように学びと実践を同時並行で行っているうちに、それまで見えていなかったいろいろなものが見えてくるようになった。自分にとって何が必要で何が必要でないか。何が真実で何が見せかけだけなのか。皮膚感覚として理解できるようになった。
一つ一つの仕事を丁寧に。わざわざ足を運んでくださるお客さまには、たとえ短時間でも新鮮なエンターテインメントを感じていただけるように。自分自身に嘘を吐かないように。
ごくごく当たり前のように思えるそれらの事柄を、本当に当たり前のようにこなすには、極度の集中と、最終的には自分が全責任を負うという主催者としての覚悟が必要だ。そして、そのことと、作家やギャラリーの有名無名との間には何の関連性もないこともよくわかった。
有名でも、無名でも、表現者には「自分の中にある最良のものを示す」義務がある。

手前勝手な自負心かもしれないが、一人の作家として、自分の人生を背負いながら個展を開くことの意味を、方法論を、個展を開催した分だけ手に入れることができたと感じている。
不遜な物言いかもしれないが、作家だからこそ、作家にだけ、わかることがある。
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by on-dori | 2013-02-22 22:46 | W63CA