ひかりとかぜのとおりみち

アート=ラブレター

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昨日書いた記事へのコメントで、
「アートとはラブレターのことである」
という視点をいただきました。直感的に理解しやすい、いい喩えではないかと思います。
対象が個人か不特定多数なのかという違いはあるにせよ、どちらも人間が持つ普遍的な感情を相手に伝えようと努力するものであり、その感情を正確に、より強く伝達するためにさまざまな工夫が施され、ひいては作る人の個性が最大限に発揮されるという共通点があります。
もう一つ、僕は、
「アートはエンターテインメントでなければならない」
とも思います。
通俗、暇つぶし、型にはまった表現・・・そうした悪しき意味合いの「エンタメ」ではなく、見る人の心の中にそれまで感じたことのない鮮やかな波紋を巻き起こすような、そんな新しさや楽しみが、写真作品を作るとき、見るときに欠かせないのではないかと思っています。
そのように、常に「見る人に少しでも楽しんでもらいたい」と考えながら作品を作るなら、自らのアートが「独りよがり」や「頭でっかち」に陥るのではないかという(作品制作には大敵の)不安を遠ざけておくことができるでしょう。
そうそう。考えてみれば、ラブレターというのは、人生における最大級のエンターテインメントです(電話でもメールでもなく、手紙だから効くのです!)。
極私的な行為ではあるけれど、一方で、「誰それからラブレターをもらった(誰それにラブレターを渡した)」というとき、つい周囲の人間に吹聴して回りたくなるようなこそばゆさがどこからともなく湧き上がってきます。
そういうところも、アートとラブレターは似ています。
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by on-dori | 2012-09-27 20:35 | DP2 Merrill