ひかりとかぜのとおりみち

写真についての独り言

a0049639_2005313.jpg

僕は、写真アートというのは、本当に本当にナイーヴなものだと思っています。ほかの芸術表現と比べても、はるかに。正視するのが辛く感じられるほどに、ね。
写真を用いて自己を(あるいは、自己の外側に在るものを)形にしようと本気で取り組んだ人には、その意味するところがわかってもらえるのではないかと思います。
写真とは、常に非・構築的であり、分裂的である視点によってこの世界に接しようとする精神の謂です。
ですから、「コンセプト」という合成素材をもとに写真作品を製造したり、「写真の歴史を踏まえて作家と作品を読み解く」といった、利便性や効率性、説明性を重要視したアプローチは、敢えてそれを言い立て、実行しなくてはならない(現代日本の、日本の写真界の)社会的背景を理解できなくはないものの、それによって捉えることができるのは結局、物事の太過ぎる輪郭線のようなものだけだと思いますし、同時に、アートは「心の火」だという(前時代的な、より正確には「前々時代的」な)定義を捨て去ることができない僕にとって、どうしても選ぶことのできない方法論だとも感じています。
という、小さな独り言。
[PR]
by on-dori | 2012-09-26 20:04 | DP2 Merrill